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松永拓己学長特別補佐(キャンパスミュージアム担当)は、令和7年11月6日~7日に国立成功大学(台湾・台南)で開催された「百花斉放の校史:第2回 校史と機構史シンポジウム」に招かれ、講演および写真展を行いました。
本シンポジウムは、大学や研究機関の歴史・文化資源の保存と活用をテーマに、台湾国内外の専門家や博物館関係者が集うもので、今回は日本から熊本大学の松永学長特別補佐、マレーシアからマラヤ大学の研究者が招かれ、台湾全土の大学・博物館関係者など45機関が参加しました。2日間で計28件の口頭発表と4件のポスター発表が行われ、活発な意見交換が展開されました。
松永学長特別補佐が「熊本大学キャンパスミュージアム:大学における芸術と文化の取り組み」と題して基調講演を行いました。講演では、熊本大学が誇る「第五高等学校」時代からの建築・文化財の保存や、教育・地域社会への文化発信の取り組みを紹介し、学術資産を次世代へつなぐ大学博物館の役割について述べました。
また、松永教授は「第五高等学校から現在の熊本大学へ」と題する写真展を同時開催し、熊本大学の歴史を伝える24枚の貴重な写真を展示しました。これらは来場者に大きな関心を呼び、講演内容とあわせて熊本大学の歴史と文化的価値を伝える貴重な機会となりました。展示資料は、今後の両大学の連携の象徴としてそのまま国立成功大学へ寄贈され、同大学で継続展示される予定です。
熊本大学と国立成功大学は、これまでも大学間交流協定に基づき、工学や半導体分野を中心に研究交流や人材育成で密接な連携を進めてきました。今回のキャンパスミュージアムを通じた学術交流を契機に、両大学の結びつきはさらに深まり、文化・学術両面での新たな展開が期待されます。
熊本大学キャンパスミュージアム推進機構は、今後も国内外の大学博物館との交流を通じ、大学の歴史と文化を広く発信していきます。
松永学長特別補佐による基調講演
集合写真
「熊本大学写真展:第五高等学校から現在の熊本大学へ」
陳 玉女 国立成功大学副学長(左)と松永学長特別補佐
呉 秉聲 国立成功大学博物館長(左)と松永学長特別補佐